丸木戸マキ

『インディゴの気分』原作漫画 ネタバレ・感想【木島と城戸のスピンオフ】

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『インディゴの気分』は、丸木戸マキ先生の『ポルノグラファ-』の過去編。

 

木島×城戸の過去のスピンオフになっています。

 

ラストに『ポルノグラファ-』のその後がちょっと書かれていて、久住君がチラッと…。

 

FОDでこちらもドラマ化され、Blu-ray・DVDが発売されています‼

 

 

 

 

 

『インディゴの気分』あらすじ

 

恩師の葬儀で再会した木島と城戸。

 

木島は在学中に文学賞を取り、一躍文壇デビューをして有名になっていたが、スランプで因窮しているようだった。

 

木島は、城戸の薦めで官能小説を書くことになるが、性描写があまりにもたんぱくだと城戸にこき下ろされる。

 

城戸は、出版社から余命いくばくもない官能小説家の大家、「蒲生田の遺作を取って来い」と言われるが、

 

蒲生田は金では動かない。

 

城戸は木島を蒲生田に木島を弟子にすることを提案するが、「男の弟子は取らない」と撥ねつけられてしまう。

 

何でもすると頭を下げる木島に、蒲生田は

 

「こいつのブツをしゃぶって、イカせられたら俺の遺作はあんたの友達にくれてやる」と条件を出した。

 

あまりにも悪趣味な提案に、困惑する木島と城戸だったが――…。

 

『インディゴの気分』キャラクター

 

木島 理生…元々は純文学を書いていたポルノ小説家

城戸 士郎…官能小説の出版社の編集者

蒲生田(がもうだ)郁夫…純文学畑出で、官能小説の大家。

木島が弟子入りすることになる。余命いくばくもないが鬼畜なくせ者。

久住 春彦…木島の恋人)

 

『インディゴの気分』ネタバレ・感想

 

「なんとも説明しずらい関係」という

 

出だしの、城戸のモノローグが二人の関係を、言い当てています。

 

『インディゴの気分』萌え処その① 「こいつのブツをしゃぶって、イカせられたら――」

 

蒲生田先生の鬼畜な提案が、イイですねー(≧∇≦)ъ

 

文字通り投石して、二人の学生時代からの友人関係を、「なんとも説明しずらい関係」にしちゃったわけですが…。

 

しゃぶられる側の城戸が、「悪趣味すぎる」とオタオタして、

 

逆に木島の方が、

 

「やるよ。何てことないだろ、これくらい」と度胸が据わっているというか。

 

でも、木島にしゃぶられながら、学生時代に自分の彼女を寝取られたこととかを思い出して、そんな男が今、

 

自分のモノをしゃぶっているという、嗜虐心で興奮してしまうんですよ。

 

おまけに顔射――‼

 

まあ、そんなわけで蒲生田先生には大ウケ!

 

城戸は無事、遺作の仕事を取ることができて、木島は弟子入りを果たします。

 

蒲生田先生の提案に煽られた感だったけど、それがきっかけでそのまま、ホテルになだれ込んでしまいます。

 

勢いですねー(*^^*)ポッ

 

城戸の出版社がえげつない…

 

社長大喜びだけど、

 

「爺さんがちゃんと書きあげて、その後くたばらなきゃ意味がねえ」――て、

 

城戸の思う通り、えげつないわぁ…。(;-_-) =3 フゥ

 

『インディゴの気分』萌え処その② 凡人の憧れ×天才の孤独

 

『インディゴの気分』が、愛憎も含めての関係というのが一枚岩のレンアイになっていないところなんですよね。

 

浮世離れした天才、木島

 

早くから文壇デビューして才能を開花させた木島には、友人がいません。

 

木島自身、他人を必要としていないのだけれど、情が厚いタイプです。

 

でなかったら、城戸のブツ、しゃぶったりしないでしょうし、(;^_^A 

 

好きなもの、好きな人にはとことん愛着を持つタイプではないか――と。

 

城戸が、結婚するために、蒲生田先生の遺作の仕事を取りたかったのだと分かった時、

 

「二つのことにキレている」と言いますが、

 

如何にも作家さんらしい、理路整然とした心理分析ですねぇ(-_-)ウーム

 

木島は城戸のことをガンガン批判するけれど、蒲生田先生の葬儀の時に、その批判したところを肯定するんですよね。

 

「まとも」で、優しい――そういうところが「好きだ」と…。

 

天才を妬む凡人、城戸

 

木島のデビュー作から読んでて、その作品に“打ちのめされた”城戸。

 

憧れて、でも、ぐちゃぐちゃに壊してしまいたくて――…。

 

まさしく愛憎で、ごった返している感じ。

 

世間の目や、孤立しても平気な強さや才能がある木島を見ていると、自分自身が嫌になってしまう城戸。

 

「お前みたいになりたくて」――でも、なれないから…。

 

『インディゴの気分』萌え処その③ 城戸の不完全燃焼はそのままに

 

前作、『ポルノグラファ-』で、荒んで落ちるとこまで落ちた木島は、久住君と、いい関係になりましたが、

 

中途半端な城戸は、やっぱり色々未練を残したままなんですよね…。

 

だから思わず、タクシーの中で、木島にキスを――…

 

それと、久住君のことを聞いて、ちょっと嫉妬したのかなー?

 

久住君の話をする時の木島がいい顔をしているので、木島に、そんな顔をさせることが自分には出来なかったから…。

 

そのモヤッと感を残したところが逆に良かったな――と。

 

だからこそ、城戸は平凡で安定した生活を手に入れることができたのだろうと、思うのですが…。

 

まとめ

 

『インディゴの気分』は、恋愛という観点だけじゃなく、

 

“天才と凡人”の孤独、憧れや嫉妬という観点から見てもなかなか面白くて、

 

いろんな心理描写が含まれているところが、BLに慣れていない人にもおススメ(゚∇^d) グッ!!

 

『ポルノグラファ-』『インディゴの気分』と合わせて読んでいただきたいd( ̄◇ ̄)b グッ♪

 

ちなみに『インディゴの気分』の意味は、ブルーよりさらに憂鬱な死にたくなるような気分――らしいです。

 

『インディゴの気分』作中から)

 

 

 

 

 

 

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