丸木戸マキ先生の『ポルノグラファー』は、FОDで実写化もされ、DVDも出ている作品です。
目次
『ポルノグラファー』あらすじ
大学生の久住春彦は、自転車事故を起こしてしまい、小説家である木島理生の右腕を骨折させてしまう。
保険にも入っていなく、お金のない久住に木島は
「口述筆記で代筆することで、示談にしてもいい」と提案する。
久住は、小説家の手伝いができるなんて、と喜んだのもつかの間。
「――分泌物でぐっしょりとなった秘所を…」「瑠璃子のインヘキは――」
なんだこの小説は…?
木島はポルノ小説家でしたぁ――‼
次々と繰り出される淫らな文章に、煽られる久住。
終いには、思わず完勃!
久住は次第に、“木島”で妄想するようになってしまい――…。
キャラクター
木島 理生…ポルノ小説家
久住曰く、オナニーもしたことのないような“品”のある清楚な顔立ちをしているが、エロ描写を屁とも思わずに口にする。
とっても、嘘つき。
久住 春彦…大学生
体育会系だけれど、漢検一級で、「正直」で純朴な典型的“ワンコ”
城戸 士郎…木島担当の編集者
木島とは大学のゼミ以来の付き合い。木島とは過去に……。
『ポルノグラファー』ネタバレ・感想
萌え処その① 何といっても、言葉攻め。(゚∇^d) グッ!!
うぶなワンコを手のひらで転がすようにして、弄ぶ木島の様子や、
イヤラシ~文章の中身と正反対に、木島の冷静で
ちょっと眉間にしわを寄せて、しれっとした表情で口述しているところのギャップがイイ!d( ̄◇ ̄)b グッ♪
萌え処その② 木島のキャラクターが魅力的!
天邪鬼で嘘つき。
けれども、木島自身が「僕は嘘つきだけれど、約束は守るよ」と言っているように、
木島は冷たい人間でも、他人に関心がないわけでもないと思うのです。
その逆で、情の厚い人間ではないかと――。(━_━)ゝウーム
木島は大勢の人間に関わるのではなく、自分が惚れ込んだ相手にだったら、とことん尽くす(?)タイプだと思う。
『ポルノグラファ-』続編、『インディゴの気分』を読むと、それが分かります。
それでなかったら、蒲生田先生に言われたからと言って、城戸に対していきなりフ●ラとかね~…。(;^_^A…
萌え処その③ 木島の嘘
『ポルノグラファー』は木島の嘘がポイントになっていて、ストーリーが展開されて行きます。
実は左利きだったとか、実は締め切りなど無く、スランプで書けないでいたとかあったけれど、
一番の嘘、というか、木島が向かい合わなくてはいけなかったのが、「書きたい気持ち」だったのではないか…?
部屋を引き上げることにしたと言う木島。
全てを処分して、「憑き物が落ちたみたいに、安らかなんだ」と木島は言いますが、
「俺のために、俺がヌケそうな小説を書いてくれませんか」と久住に頼まれて、
「君がヌケそうなものって、年上の人妻ものとか、逆レイプされるシチュエーションとかさ――」
誰のために、何のために書くのか分からなくなって、書けなくなったと言う木島。
久住という、読み手が具体的になったことで、構想が湧いて来た時に、ハタと、自分の気持ちに気が付くわけですが。
長い間書いていないことに不安を覚える木島を、久住は
「大丈夫ですよ、書けますよ」と抱きしめます。
うん、大丈夫だと思います(p_;)\(^^ )
ポルノ小説だけじゃなくても、この先、純文学もちゃんとかけるような気がします。p(*^-^*)q がんばっ♪
萌え処その④ 余韻が残るエンディング
エンディングも、とても良かったです‼(^-^)//""ぱちぱち
「え⁉これって、ハッピーエンドなの⁉」という、評価もありますが、
最後の小説の文章が、木島と久住の関係を文字通り、物語っているかのようでした。
木島の“渇き”を久住の“青い衝動”が“溶かした”――ということなんだろうな…。
補足して、城戸が久住に木島のマンションの鍵を要求されて渡すところが、ここにリンクされてるのかな?と――…。
城戸は久住の背中を見て、
「やな気分だ…」と独り言ちるわけですが、もはや城戸には久住のような“青さ”や勢いといったものはないわけで…。
萌え処その⑤ シリアスだけれど、クスッと笑える!
セリフのやり取りがテンポがあっていいんですよd(*⌒▽⌒*)b
「漢検一級なんだよね」
「出題されませんから‼」(そりゃそうだ(='m') ウププ)
「ねえ、勃ってるよ」
「これは…っ!」
「これは美紗子のセリフなんだけど…」
「‼‼」どか――ん‼ニャハハ(*^▽^*)
――とまあ、柱| ̄m ̄) ウププッ
まとめ
丸木戸マキ先生は、「心理描写を書くのが好き」というだけあって、
キャラの心理描写が、良く分かります。
その辺が、ドラマ化にもつながったのかなーと思います。
作家の心理は、丸木戸先生自身が、しみじみと分かっていらっしゃることでしょうし…。
『ポルノグラファー』は是非とも、じっ――くり、噛み締めるように読んでいただきたいBL漫画です‼